アンティーク調家具製作(型番OTD0005) 3日目

今日の安曇野は蒸し暑いのか、涼しいのか、いまいち状況がつかめない天気でした。

さて、前回までに天板と脚の大まかな加工が終了。

この日はいよいよ、最終段階!

まず、脚部分を猫足の形にしていきます。最初はジグソーで大まかな型取り。

それが出来たら、バンドソーできれいに整形!

こんな形になりました。

この後、トリマーを使用して面取り(角を1㎜ほど落とします)。

そして各パーツすべてにカンナをかけます。

ブナの木は、非常に硬い木なので、カンナの刃の出も小さくし、とにかく薄く削っていきます。通常の木材よりも根気が必要・・・もう汗だく!!

カンナをかけると、表面が鏡面のようにつるつるになります。

そして#320番のサンドペーパー(紙やすり)を使って、表面を仕上げます。

サンドペーパーは番号が若いほど荒いのですが、#320番になると、削る、と言うよりは、磨くといった表現の方がよいでしょうか。

さあ、最後に組立です!!

家具を製作していて、一番楽しい時です!!

ホゾ組の凹にボンドを塗り、天板に脚を接合して、組み立てが終わったら最後にクランプで固定!

ここで家具の形がわかったでしょうか?

これで、ボンドが固まるまで一晩おいときます!

出来上がりは、後日に!

とは言え、納品日が近づいている~~~~~~!

とても楽しんでいる状況ではないかも!!

アンティーク調家具製作(型番OTD0005) 2日目

安曇野は、今日は1日中雨が強く降っていました。

前回までに3枚のブナの木を接ぎましたが、今回はその接いだブナ材と、その他のパーツを加工します。

当作品は、昔ながらの伝統工法であるホゾ組で製作します。釘やビス(ネジ)と言った金物類は一切使用しません。

まず、パーツのいくつかにホゾの凸部分の加工をします。この部分は今回の作品の脚部分となります。

次に、天板となる3枚接ぎのブナ材に、脚部分を接合するために、蚤を使用して凹となる穴を掘ります。

これで脚と天板の凹凸部分が完成です。

そして、天板となる3枚接ぎのブナ材をジグソーを使い、大まかに丸くします。

最後に、バンドソーを使って、綺麗な円形に仕上げます。

ちなみに、この日は7月11日・・・・・

納品日の15日まで、あと何日だ・・・・??

計算したくない!?

アンティーク調家具製作(型番OTD0005) 1日目

以前にも記事にしましたが、アンティーク調家具のご注文を頂いた件・・・

先日、ブナの木が工房に届きました。

早速、アンティーク調家具の製作開始!!

まず、大まかに木取りをします。

天板にする部分は、このままでは細すぎるので、3枚で接ぎます。

まずは手押しカンナ機と自動カンナ機という大きな木工機械を使って、木の厚さを決め、表面を整えます。

その後、木と木を接ぐ部分に、トリマーで4㎜の幅の溝を掘ります。

そこへ、溝にボンドを差し、4㎜合板を入れます。

そして、接ぐ両方の木に更にボンドを塗り、接ぎます。

こうすることによって、接ぐ部分に強度が増します。

最後に、クランプでしっかりと固定。

ところで、今日は相棒の福田が、独自で運営している「福家具」の看板をつくっていました。

以前、鉄細工職人「craf」の今村さんに製作して頂いた鉄の看板をタモ材に付けていました。

思った以上に格好良いですね!

なんといっても、この光の影が絶妙です!

しかし、私の方の家具製作の納期は今月15日!!!

間に合うのだろうか・・・!?

久々のアンティーク調家具製作へ

本日、我が工房にコラボ作品の製作でお世話になっている「craf」の鉄細工職人、今村さんが尋ねてこられました。

相棒の福田の看板を製作され、持ってこられたそうですが、ちょうど私は他の業者さんと打ち合わせに出かけていて、お会いできませんでした。

今村さんには、せっかく来られたのにお会いできなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。この場を借りてお詫び申し上げます。

業者さんとの打ち合わせが終わり、急いで帰ってきたのですが、福田曰く、5分くらいの差とのことで、もう少し早く帰ってこれればお会いできたのかもしれません。

現在、今村さんにはイスの脚部分の製作をお願いしているので、その時にはお会いできますね。

福田も自身の作品用に、今村さんにスツールの脚を注文したらしいです。

ところで、上記で書きましたが本日、とある業者様と打ち合わせに行き、アンティーク調家具のご注文を頂きました。

久しぶりのアンティーク家具の依頼で、製作が楽しみです。

本来【アトリエ エフ】は、カントリー調/アンティーク調の家具製作は得意とするところ、久々に燃えますね~~!

あっ、、、、

たった今、スロバキアが点を取った!!

どうしたんだ、イタリア!

実は、福田と私はスポーツおたく!!
スポーツの話をすると止まらなくなります。

野球、サッカー、ラグビー、ボクシング、その他スポーツ全般!

今日も、私が打ち合わせから帰ってきてからは、スポーツの話で2人で盛り上がってました。

でも、今日の日本-デンマーク戦、起きていられるかな??

さて、設計図を描くとしますか。

完成しました。その正体は・・・!?

ついに完成!!

その正体は、下記の写真を見てください。

これ、何など思いますか??

実は、オーディオマニアの方の「AVラック」です。

お客様からのご要望で、、、

①とにかくシンプルに!
②硬くて頑丈に。特に振動は絶対しないように。
③本来はべニアでも良いけど、普通の木材にしたい。
④アンプ類など、全部合わせると100kgは軽く超える、それに耐えうるラックを。

お客様は、専用の超防音完備のAVルームをお持ちで、本格的なオーディオマニアの方です。

上記の条件を満たす場合、とにかく硬くて丈夫な木と言うことになります。

そう考えると、本当は30㎜厚のべニアが一番良いのですが、確かにべニアでは見てくれは良くありません。

そこで、上記を満たす木材として考えられるのはただ1つ!

それは、ゴムの木(ラバーウッドとも言います)!

お客様がお持ちのオーディオ機材の寸法を測らせてもらい、それに合ったラックを製作。

配置図(設計図)としてはこんな感じ↓↓↓↓↓

ラックの上には70インチの液晶テレビが置かれます。

正直なところ、製作したはいいけど、とても重い!

いや、重いどころではなく、動かない!!

さて、どうやって移動しよう???

ゴム集成材に塗料を塗りました。

昨日で、図面通りの寸法カットが終了。

ダボ穴や面取りも終わり、今日はいよいよ各パーツに色を塗っていきます。

と、、、その前に#240のサンドペーパー(紙やすり)で表面を仕上げます。

無垢材の場合は、1日かけて全てのパーツにカンナをかけなければならないのですが、その点集成材は楽です。

では、色を塗ります。

我が工房で主に使用している塗料は、ワトコオイル(左)とユーロオイル(右)です。

今回は、濃い色で仕上げるので、ユーロオイルで塗ります。

こんな感じになりました。

塗料は、1回塗って乾かして拭いて、これを3回行います(3度塗り)

それが終了して、いよいよ組立!!

一部しか組み立てられませんでしたが、今日はここまで。

ゴム集成材が届きました。製作開始!!

本日、ゴム集成材が届きました。

4200㎜ x 500㎜ x 30㎜ のサイズが2つ。

ゴムの特徴は、とにかく硬くて重い!!

上記1枚運ぶのに1人ではむりなので、建材屋さんと一緒に工房へ!

そして、大まかに木取り。

木取りが終了したら、今度は寸法通りに機械でカット!。

そして、ここから細かい作業!

可動棚用のダボ穴を掘りました。この作業は非常に精度を要するので、慎重に・・・!!

今日はここまで。