以前「家具製作のジレンマ!?」でも書きましたが、現在はブログやショップのページに掲載できない家具を製作しているため、ブログの記事になる家具製作の話題がありません・・・(泣)
そこで、今日は家具職人の仕事内容について書いてみます。
ここで言う家具職人とは、私ども「アトリエ エフ」についてのことで、他の家具職人様にあてはまるものではありません。
家具職人は、当然家具を製作することが仕事ですが、実は、私どもはショップページの「取り付け家具」にもありますように、当工房で制作した家具を建築現場まで運搬して、施工、取り付けするところまでが我々の仕事になります。
ほとんど大工仕事ですが、決して本物の大工さんのように家を建てるようなことはできません。ただ、ある程度大工の知識は必要になります。
例えば、、、
最近はオリジナルのオーダーキッチンを製作する機会が多いのですが(ショップのページの「取り付け家具」では1つしか掲載できませんでしたが・・・)、キッチンシステムを当工房で製作し、シンク(ステンレスや人工大理石)を専門の業者様に製作をお願いし、それらを現場で図面を確認しながら場所確定し、組み立てて取り付けます。
また、キッチンを製作する際には、ガスコンロやIHクッキングヒーター、食洗機などメーカーによりサイズが微妙に違ったりすることも考慮しなかればならないので、お客様との打ち合わせ段階でそれらのメーカーや型番を決めて頂いてメーカーへ注文し、それに合わせてキッチンを製作。
シンクも含めて、それらを現場ですべて組み立て(施工)し、取り付けます。
水栓関連の排水は設備屋さんに、また、電気配線は電気屋さんにお任せしますが、設備屋さん、電気屋さんの他、大工さんと相談しながら取り付けるスケジュールや取り付け方法などを相談し、取り付けます。
それ以外に、我々が製作した家具だけではなく、家具の有名メーカー(オリバーやオカムラ)の既製品の家具の取り付けだけを行う仕事も家具職人の仕事です(「アトリエ エフ」の場合ですが・・・)。
特に、大型家具になるとパーツごとに分けて搬入し、現場で組み立て、、、
一軒家の新築はそうでもないのですが、ビルなどのゼネコン関連の仕事で鉄筋コンクリート造になると、直角や並行レベルが正しく出ていないケース(図面通りの寸法が出ていない)がほとんどなので、その場合は現場で家具を修正、もしくは、建物の躯体自体を修正しなければなりません。
こうなると、本当に大工仕事ですね。
家具職人さんにもよりますが、我が「アトリエ エフ」では、ここまでは家具職人の仕事としています。
家具職人の仕事の範囲は、意外と広いんですよね~~~~(苦笑)