久しぶりの更新です。
さぼっていた訳ではないのですが、、、、
申し訳ありません。
先週、とある住宅で玄関に等身大が映る鏡を取り付けたい、というご依頼があり、早速、製作&取付を行ってきました。
既に完成された住宅での取り付けのため、加工が大変でした。
特に腰壁のある部分は上部壁よりも腰板分(2cm程度)出ていたため、その部分はプチリフォーム!
何とか綺麗に取り付けることができました(ホッ!)。
久しぶりの更新となりました。
東京から帰ってきてからは、新たな店舗用家具製作をしているのですが、契約上、写真などWEB上に掲載できないため、家具製作のネタが無い状態です(泣)
そこで、思い出の家具製作シリーズと言うのを不定期ではありますが、記事にしていこうと思います。
今日は、私が工房を立ち上げて初めてご注文を頂いた作品を紹介します。
「アトリエ エフ」は、開業届上2007年1月1日なのですが、実はその前の年の2006年から仕事をしていました。
2006年3月に、家具職人を養成する長野県立上松技術専門校を卒業し、その後すぐに相棒の福田と共に我が家の自宅の農機具倉庫を改装して、大型機械を入れたものの、その大型機械は200ボルト専用のため、電気工事もまだ終わらず、電力会社との契約も当然できていない状態でした。
ありがたいことではあるのですが、そのような状態の時に「アトリエ エフ」として初めてご注文を頂いたのです。
その作品が、以下のカントリー家具です。
この作品は、まだ機械が使えない状態だったため、手工具と電動ドリルのみで製作した、本当の意味での手造り作品です。
ご注文自体は、1個だったのですが、製作第1号ということで2つ製作し、出来の良い方をお客様にお渡しし、もう1つの方は、自宅で記念品としてとってあります。
写真は、自宅に置いてあるものです。
その後、展示会を開く機会があり、その頃は機械も使用できるようになっていましたので、展示会用に1個、当作品を製作しました(自宅にある作品とは別に)。
これが、思った以上に展示会で人気があり、その時だけで展示品以外に6つほどご注文を頂き、とても驚いた記憶があります。
結局、10個ほど製作し、残り4つもおかげさまで販売することができました。
商品詳細はショップのページをご覧ください → こちら
私にとっては、製作第1号作品ということもあり、非常に思い出深い作品の1つです。
正直なところ、値段の割に手間がかかるため、ある程度の個数を作らないと利益が出ないので、最近は当作品は製作していないですが、また展示会の機会があったら製作してみようと思っています。
10個くらい、一挙に作ってみようかな、、、、、、
でも・・・・・・売れなかったらどうしよう?????
安曇野はまだまだ暑い日が続いています。
今日も34℃!!
それでも、朝夕はだいぶ涼しくはなってきましたが、我が工房は蒸し風呂状態!
ところで、現在製作している家具の納品が近づいていてきましたが、製作の方は今日でほぼ終了。
後は、新規にオープンする店舗へ取り付けして納品完了となるのですが、その日は日曜日なのでまだ先。
で、今日はその製作した余り材(レッドパイン集成材)を使ってシェルフ?ラック?を製作してみました。
特に注文品ではないので、自宅で使用するつもりです。
ちなみに、両脇に飾っている松ぼっくりは、かなりでかいです。
なぜなら、日本の物ではなくニュージーランド産!
日本では、こんなでかいのは見たことありません!
しかも12年前のもの!
松ぼっくりの鱗片(りんぺん)って言うのかな?、、、いまだに、開いたり閉じたりしています。
生命力の強さに感動です!
話がそれてすみません・・・・・
こういう感じのシェルフは、集成材では合わないかなぁ・・・・
無垢の木の方がよさそう!
棚部分はトリマーを使用して、ヒョウタン面というビットで面(木の角)を削りました。
壁にかけてみました。こんな使い方もよさそう。
このシェルフの製作時間は、約3時間(塗料の乾く待ち時間を除く)。
床に置くか、壁に掛けるか、どちらにしよう?
相変わらず安曇野は35℃を超える猛暑です。
製作中の家具が見通しがついたので、今日は、一般のお客様からのご注文頂いた飾り台を製作しました。
今回は、とにかく簡単で安く製作してほしい、とのご要望なので、伝統工法のホゾ組ではなく、コーススレッドのビス(ねじ)で組み立てることにしました。
木工教室ってほどではありませんが、製作方法は簡単なので、もしよろしければ読者の皆様もいっしょに飾り台の製作に挑戦してみてください。
まずは下記の設計図を見てください。
良く見えないという方は以下のPDFファイルを表示し、印刷してください。
設計図のPDFは → こちら
◆ 最低限、用意するもの
① 差し金
② スコヤ
③ コンべ(メジャー)
④ ケヒキ
⑤ 手のこ(のこぎり)
⑦げんのう(とんかち)
クランプ類
サンドペーパー(紙やすり)
種類は#120番、#240番、#320番の3種類は最低用意してください。サンドペーパーは番号が小さいほど荒く、大きい程細かくなります。ですので、#120番で木の表面を強引に削り(平らにするため)、#240番で表面を整えて、#320番で仕上げます。
左が電動ドリルドライバー、右がインパクトドライバーです。
電動ドリルドライバーは力の設定が細かくできるのに対し、インパクトドライバーは力の加減などの設定はなく、とにかく強力です。電動ドリルドライバーの比ではありません。
特に今回のようなビスによる組立の場合はインパクトドライバーは必須です。
ホームセンターに行くと、両方セットで安く販売しています。大工さんが使用するような耐久性があり力の強い(値段の高い)インパクトドライバーは家具製作には必要ありません。
私が使用しているのも、ホームユースのものです。
インパクトドライバー用のビットです。
① 直径10㎜の木工用穴あけビット
② プラスドライバービット
③ 下穴開け用3㎜ビット
コーススレッド(ビス)です。
違う長さのビスを数種類持っていた方がよいでしょう。30~75㎜の長さをできれば全種類あると便利です。
よく利用する長さのビスは、このような箱で購入した方がお得です。
塗料です。写真はワトコオイルですが、通常のホームセンターでは扱っていなところの方が多いと思います。その場合は、特に色を付けないようであれば白木用ワックスでもかまいません。もし、色を付けたい場合は、色つきのオイルステインを塗って、乾いたらワックスを塗ってください。
もしワトコオイルをお求めでしたらこちらからお求めください。
塗料には、刷毛を使っても良いですが、オイル系にはスポンジでも結構です。入れ物は安いビニールコップで十分です。ただし、一度出したオイルは余ったからと言って元には戻せないので、使う分だけ入れてください。
必需品です!
家具を製作する上では、木工ボンドは必ず必要になります。
◆ あると便利な物
丸のこと丸のこ定規です。丸のこは1万円以下で、刃が160㎜のもので十分ですので、できればあった方が全然効率が良いです。
丸のこのガイドです。丸のこを購入すると大抵は付属しています。使い方は後程説明します。
左がオービタルサンダー(以下サンダー)で、右がトリマーです。両方共にあれば非常に便利です。
特にトリマーはビットの種類によって面(木の角)の形を色々と変形できるので、重宝できます。
ドリルガイドです。穴掘りの深さ設定や垂直に穴を掘るのに便利です。角度調整ができるものもあります。
◆ 製作開始
さて、道具が一通りそろったら、製作開始です。
まずは図面の「必要材料」を見てください。
材料寸法が書いてありますが、寸法は各自好みで変更してください。
私は、今回余り材を使って加工しますが、ホームセンターで売っている材料の寸法に合わせてしまうのも一つの手です。その方が、木を切る手間が少し省けます。
図面の「必要材料」の①、②になる部分です。
図面の「必要材料」の③、④になる部分です。
図面のサイズはあくまで余り材を元に決めた寸法ですが、もしできたらホームセンターで「2 × 4(ツーバイフォー)」材を購入して、厚さと幅はそもまま利用し、長さだけ飾り台の上段の高さにカットするというようにしてもらうと、非常に楽です。
図面上は③と④の厚さと幅の寸法が違いますが、どちらも同じ「2 × 4」材で結構です。
直径10㎜の丸棒です。どこのホームセンターでも売っています。
さて、いよいよ加工開始です。
私どもプロは、専用の大型機械を使いますが、普通はこんな大型機械があると邪魔でしょうがないと思います。
ここで登場するのが丸のこです。
幅の広い材を直角に切る場合は、丸のこ定規を当てて丸のこで切断します。
細い材をカットするには、スコヤを丸のこ定規にして丸のこでカットします。
縦方向に長くカットする場合は、付属している丸のこガイドを使って、図面通りに切断寸法をガイドで調整します。
※注意 電動工具を調整する時は、必ずコンセントが抜けていることを確認してから行ってください
ガイドを木の横にしっかり当てて、ガイドに沿ってカットしてください。
もし、丸のこが無い場合、手のこを使用します。
手のこを使用する場合は、馴れないとどうしても斜めにカットしてしまう可能性が大きいので、必ず2面に鉛筆(シャープペンなど)で墨付けをしてから、切るようにしてください。
こんな感じです。
墨付けを行う場合は、横方向はスコヤで墨付けを!
縦方向はケヒキを使って墨付けを行います。
墨付けが終わったら、組み立てる際にビスで各パーツを止めるのですが、そのビス穴を掘ります。10㎜の木工用穴あけビットをドリルガイドにセッティングして、掘る深さは5㎜程度で良いでしょう。ドリルガイドでビットの深さの調整をてし、掘ります。
もしドリルガイドが無い場合、
目立つ色のマスキングテープなどでビットの5㎜の位置に巻き、インパクトドライバーに直接ビットを
セットします。
マスキングテープの位置まで掘ります。ぴったり5㎜でなくても良いです。
これが終わりましたら、脚部分の組み立て開始です!
上記はイメージ写真で、今回の作品のものではないですが、方法は同じです。
組み立てる材と材をクランプでしっかり固定して、下穴ビットでビスの長さくらいまで掘ります。
そして、今度はビスを打ち込みます。
このようにして組み立てて、、、
脚部分が1つ完成です!!
立てるとこんな感じです。これを3つ作ります。
今度は、ビス穴を10㎜の丸棒で埋めます。丸棒の先端にボンドを付けて、ビス穴にげんのう(トンカチ)でたたいて入れ込みます。
入れ終わったら、手のこで切り落とします。
この作業をすべての脚部分に行います。
今度は、各パーツの表面をサンドペーパーで仕上げます。サンドペーパーは長い辺を基準に三つ折りにして切ってください。
なぜなら、、、
サンダーは3つ折りサイズに合わせているのです。
サンダーで、表面を仕上げます。よほど木材が荒れてなければ、いきなり#320番のサンドペーパーで仕上げても構いません。
サンダーが無い方は、木端にサンドペーパーを巻きつけて、仕上げてください。
今回は木の面(角)はトリマーでなく、サンドペーパーで削りました。この部分は手作業で行います。
各パーツすべてにサンドペーパーで仕上げたら次は塗装です。
スポンジで、木に浸透させるように塗ってください。
塗装が終わり数時間後、乾いたらいよいよ組み立てです。
図面と同じ位置に足を配置し、飾り台(下段)をクランプでしっかり止めて、ビスを打ち込みます。
同じように、下段が終わりましたら、上段もビスでしっかり固定。
ここのビス穴は、下からのぞかないと見えないので、丸棒で隠す必要はありません。
ついに完成~~~~~~~~!!!!
時間にして約半日。誰にでも簡単にできると思います。
とりあえず、自宅の廊下で撮影しました。
飾り台の下段は、構造上、振れ止めにもなっています。
ぜひ、読者のみなさんも挑戦してみてください。
何かわからないことがありましたら、ショップのページの「問い合わせ」から連絡ください。
体調はまだ完全ではないのですが、今日から仕事を再開しました。
それでも、現在製作している(契約上、写真などWEB上に掲載できない)家具を午前中までは気合を込めて製作していたのですが、体調が本調子ではないせいか、午後は全然やる気が出てこない・・・・(困)
と、いうことで気分転換に、余り材(SPF材)を使って別の家具を作っちゃいました。
作業台、または踏み台、飾り台としてもいいかも!
特に販売することは考えていません。
以前、家内から「暇があったら踏み台を作って」とお願いされていたので、ちょうど良い機会なので製作してみました。
もちろん、ホゾ組工法で、釘やビス(ねじ)などは一切使用しておりません。
こんな簡単な作業台でもよければ、連絡頂ければ安い値段で製作を承ります。
ショップのページの「お問合せ」からご連絡ください。
でも、このだるさ・・・いつ抜けるのだろう、、、!?
安曇野は無事台風が通り過ぎ、今日の午後からは良い天気になりました。
さて、昨日までに完成したチェア(型番CHR0006)のお披露目です。
製品名は「ハイバックチェア」です。
とにかく、背もたれ部分が2mあるので、運ぶのに苦労するのと同時に、写真の写す場所にも困りました。
結局、和室の客間の床の間の前で撮影しました。
ショップのページは → こちら
座面と背もたれにはステンドグラスを挟み込み、脚部分は鉄細工職人「craf」の今村さんにお願いしました。
座面部分です。多少ななめにカットして、手前を長くして台形にしています。
「craf」の今村さん製作による脚部分です。
鉄と木の融合は、格好良いですね。
後ろから撮った写真です。実際に生で見ると、かなり高いです!!!
背もたれ部分です。後ろからライトアップすると綺麗ですね・・・きっと!!!
ちょっとやってみましょうか!!
何とか、ライトアップしようと、外の光をステンドグラスに照らしてみました・・・・・
ちょっと苦しい、、、、、(泣)
でも、ステンドグラスは綺麗でしょ???
ですよね????
だめ??・・・・・構図が悪い??
すみません。もっと写真の勉強をします(反省)
と、いうわけで、近いうちにお客様に納品いたします。
一週間以上前になりましたが、「野尻塗装工芸様」に塗装をお願いし、今月16日に塗装が終了して無事、納品することが出来ました。
詳しくは、以下のショップページをご覧ください。
以前にも書きましたが、今回は全国展開する結婚式場(チャペル系)への納品ということで、その雰囲気に合うアンティーク調のデザインで製作しました。
野尻塗装工芸様から家具が戻ってきた時は、ワインレッド系着色のウレタン塗装の綺麗さに超感動!!!
さすがは野尻塗装工芸様!!
どうもありがとうございます。
濃い色でもしっかりブナの木の模様も見えているので、良かった~~~~!
ホゾ組工法による精度もバッチリ!!
今回は満足に仕上りました。
さて、次の作品の製作にかかるとしますか・・・
東京出張から戻ってきました。
その際に、以前に書きましたAVラックを、ご注文頂いたお客様に納品してきました。
お客様宅には、専用のオーディオルームがあり、部屋の広さは15~16畳くらいの広さはあるでしょうか。とにかく超防音ルーム、と言うよりはスタジオですね。
壁や天井周りには吸音材の材質を使用されていて、リビングからオーディオルームへの入り口の扉は、なんと厚さ10㎝以上!
初めて打ち合わせにお客様宅にお伺いさせて頂いた時にオーディオルームへ案内された時は、本当にびっくり、というか、あ然としてしまいました。
その際に音楽(CD)を聞かせてもらったのですが、聞いた曲はライブで録音したジャズで、楽器の1音1音がはっきり聞こえ、サックスなどは人間の吐く息の音までしっかり伝わってきます。
また、どこのどの位置にピアノがあって、この位置にベースがあって、など、立体的に聞こえてくるのです。
この臨場感に、とにかく感動です!!!!
曲が終わって観客席から拍手が起こるのですが、なんと後ろから聞こえてくるのです。これが本当のサラウンドなんだと痛感しました。
それでもお客様は、これだけお金をかけて良い音を追求しても、実際のライブやコンサートで聞く音にはかなわない、とのことで、何とも贅沢な悩み、私なんかはこれだけの環境で音楽や映画を楽しめれば、もう何もいらない・・・なんて思ってしまいますね。
なにはともあれ、男4人で何とか重い機材をラックに入れ、納品が完了しましたが、とにかく汗だく!!
中央の2つスピーカーはセンタースピーカーと言うそうです。
また、ラック中央は、EIA規格のラックマウントタイプとなっています。
左下のアンプは100万円近くする名機だそうです。とにかくこれが重かった~~~!
なんたって、重量が100kg近くあるそうです。
とにもかくにも、お客様に喜んでもらってよかったです(嬉)
それにしても、1枚目の写真の左右のスピーカー!!
でっかいですね~~~~!!
ちなみにこの左右スピーカーで100万円を超えるそうです・・・・・(羨)
さて問題です。
このオーディオルームにあるスピーカーを含めた機材だけで、お値段の合計は一体いくらでしょうか?
答えは・・・・・んんん百万・・・・
あ~~~~~!!
計算できない~~~~~!!!!!!!!